日本在宅透析支援会議
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第2回 日本在宅透析支援会議 会長の挨拶

日本在宅透析支援会議 会長 前川正信
日本在宅透析支援会議 会長 前川正信

 歳月は人を待たず、光陰は矢の如しといいますが、本当に早いものです。
医療者(透析スタッフ)、透析者(患者さんで既に透析を受けている方もこれから受けなければならない方も)、透析関連企業の担当者(透析機器や器具さらには透析療法に必要な医薬品を製造販売している皆さん)の3者が智慧を出し合って3年を目処に、在宅透析者を倍増する(CAPDは2万人以上、HHDは200人以上)にはどうすればよいかを考え、よいと思うことは直ちに実行することを目的として平成15年12月に設立した「日本在宅透析支援会議」も2年目を迎えました。残り2年で目標を達成するために加速しなければならない第2コ−ナ−の年です。

 昨年は「災害」の年でもありました。鳥インフルエンザに始まり、台風の当り年による風水害を乗り切ったと思ったら、中越地震の発生、そしてあのスマトラ島沖大地震によるTSUNAMI。当会議も被災された多くの方々に多少の支援をさせて戴き、「頑張って」と心から声援をおくりました。

 何時、誰に降って湧くか解らない災害・災難には日頃から対処法を考えておくことが大切です。透析医療に関しては、我田引水ですが、「在宅透析」であれば地震などの災害の時でもあわてることは少ないと思います。
10年前の阪神淡路大震災の時もCAPD患者さんは、かかりにくい電話で全員無事を確認するのに3日掛かりましたが、その間あわてることなく十分な透析をしていたと聞いています。その経験を生かし、今回の中越地震では最大の被災地である山古志村の2名のCAPD患者さんを含めて2日目の午後までに全員無事を確認し、必要物品の確認まで行ったそうです。

 透析医療の現場に限らず、天変地異の大災害時ならなおさら、最も必要なものは「知識」「情報」です。海底の地震は津波を呼ぶという知識、地震発生の情報さえあれば、あのような大惨事も防げたのではないでしょうか。当会議は情報の伝達・共有のためにホ−ムペ−ジを開いています。開設以来の1年間で20,410件、1日に平均で実に56件のアクセスがありました。開かれたペ−ジでは、質問コ−ナ−の「在宅血液透析およびCAPDのQ&A」が毎月トップでした。このことからも、「在宅透析」の広報活動に加えて、支援施設、在宅透析の解る透析スタッフを育成増員することが重要であることが解りました。

 これからも益々ホ−ムペ−ジを利用したいと考えています。ホ−ムペ−ジ上で議論をし、質問を受け付け、その回答を載せ、日々新たな情報を共有しながら、目的を達成したいと思います。


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