第3回 日本在宅透析支援会議 会長の挨拶
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第3回日本在宅透析支援会議 大会長 稲本 元
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第3回日本在宅透析支援会議の開催に携わるものとして発表者、座長、聴衆として出席し、あるいはご協力いただいた皆々様に衷心から厚く御礼申し上げます。
本会議が在宅透析を行う患者さん、家族の方々、医療者、在宅透析を希望する患者さん、関係者に幾許かでも役立つことを願うものです。
今回CAPD部門ではイコデキストリンの高い除水効果、更に一段と除水効果を高めるアゼルニジピンの除水効果をテーマの一つとしました。水は尿の最も量の多い構成成分であり、除水は透析の主要な目的で、除水が不十分であることそれ自身および、そのことから派生する事態が難儀な病態を招来することになります。除水が自由にコントロールできれば水のみならず電解質などの調整、食事などの自由度が大きくなると考えられるからです。
CAPDの今日的問題、いかにすれば長く、皆が10年〜15年と継続できるのか、CAPDの続行が困難になる原因、腹膜炎など感染症への対策、われわれが迎えた高齢化社会におけるPD療法の役割、高齢者の独居、老々介護、介護保険も在宅透析では問題です。
在宅血液透析部門では在宅透析を始めたいがどうすればいいのかその概要を知る、道標となる企画を"在宅透析事始め"として取り上げました。その際用いる在宅機器の特徴とその適応に関し機器メーカーの説明と使用する側のコメントを付け夫々の患者に適した選択の参考になるよう企画しました。安全な透析と良好な経過を期待するには血圧コントロールも必須であります。
これらのテーマにつき講演あるいは討論を予定しました。
特別講演は空襲下で患者を避難させ、小説小児病棟で受賞し、連続テレビドラマ"いのちの現場から"の作者である江川晴氏に"病気と健やかな心"について語って頂く予定です。
是非、一人でも多くの皆様方の参加をお待ちしております。
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